12月22日冬至とは?🌸自然と暮らす12か月🌸今日は何の日
自然と暮らす12か月 ― 二十四節気「冬至」
冬至と東洋医学 〜 陰陽転換の節目と冬の養生 〜
二十四節気のひとつ「冬至(とうじ)」は、毎年12月21日ごろにあたります。
2026年は12月22日0時03分が冬至点です。
一年で最も昼が短く、夜が長くなる日であり、東洋医学では
「陰が極まり、陽が生まれる日」
と考えられています。
冬至は、自然界のエネルギーが最も内側へと収縮し、ここから再び拡がり始める重要な転換点です。
冬至と陰陽の考え方
東洋医学では、自然界も人の身体も「陰」と「陽」のバランスによって成り立っていると考えます。
- 冬:陰が強くなる季節
- 冬至:陰が最高潮に達し、陽が芽生える時
冬至は、外へ向かって使われていたエネルギーが内側に戻り、次の成長に備えて蓄えられる「切り替えの時期」です。
無理に活動量を増やすよりも、エネルギーを内側に蓄え、消耗を防ぐことが重要です。

冬至と「腎」の養生
東洋医学では、冬は「腎(じん)」と深く関係する季節です。
腎は、
- 生命エネルギー(精)を蓄える
- 成長・老化・生殖を司る
- 骨・耳・髪・ホルモンバランスに関与する
とされ、冬に無理をすると腎を消耗しやすくなります。
冬至前後に起こりやすい不調としては、
- 冷え
- 腰や膝のだるさ
- 疲労感が抜けにくい
- 免疫力の低下
- 夜間頻尿
などが挙げられます。
これらは、腎の弱りや冷えが関係していることが多いため、
「温めて、休ませ、補う」養生が必要になります。
冬至の食養生ポイント
① 身体を温める調理法
- 煮る、蒸す、炊くなどの加熱調理
- 冷たい飲食物を控える
- 常温〜温かい飲み物を選ぶ
② 冬至に適した食材
- 根菜類(大根、人参、ごぼう、れんこん)
- 豆類(小豆、黒豆)
- 雑穀
- 味噌・発酵食品
- 生姜、ねぎ、山椒など温性の食材
これらは、腎を助け、血流を促し、身体の深部を温める働きがあります。
③ 冬至の風習と薬膳的意味
- かぼちゃ
保存性が高く、気を補い、寒さに耐える体づくりを助ける - 柚子湯
血行促進、冷え緩和、皮膚の乾燥対策
香りによる気の巡り改善
冬至は「休むこと」が仕事
冬至は、何かを始める日ではなく、身体と心を整えるための基準点です。
- 早く休む
- 無理をしない
- 食事を整える
- 冷えを防ぐ
こうした積み重ねが、春に向けた体調の土台となります。

冬至を意識した暮らしのすすめ
冬至を意識することで、
- 季節に合った食事選びができる
- 冬の不調を予防しやすくなる
- 一年の生活リズムを見直すきっかけになる
東洋医学における養生は、「特別な治療」ではなく、日々の暮らしを自然に沿わせることです。
今年の冬至も、
身体を温め、腎をいたわり、
春へ向かう準備の時間として過ごしてみてはいかがでしょうか。
自然の恵みに感謝して~




