夏バテ対策
~自然の力と暮らしの工夫で、暑い夏を元気に過ごす~
こんにちは。
めぐみの杜の堀川です。
昨日車に乗ったら、外気温が41度でした‼

こんなに暑くては、心も体も大きくバランスを崩してしまいそうですね。
今日は、暑い夏を乗り切る『夏バテ対策』について、先人の知恵をお借りして、どなたでも手軽に生活に取り入れられる工夫をお伝えしていきます。
最後までお読み頂けると嬉しいです。
1.夏バテとは?
強い日差しと蒸し暑さが続く日本の夏。
そんな中で、「食欲が出ない」「朝からだるい」「体が重くてやる気が出ない」…こうした不調を感じることはありませんか?

それは「夏バテ」かもしれません。
■夏バテの主な原因
- 高温多湿による自律神経の乱れ
- 冷房による外気との寒暖差
- 冷たい飲食物の摂りすぎによる胃腸の冷え
- 汗とともに失われるミネラル不足
これらが重なることで、体力や内臓機能が低下し、慢性的な疲労や食欲不振、頭痛、眠気など、さまざまな症状を引き起こします。
現代の生活環境では、目に見えない「冷え」と「過労」が蓄積しやすいため、意識的なケアが大切です。
2.先人の知恵に学ぶ「夏バテ予防食」
日本には、季節ごとに体を整える伝統的な食養生の知恵があります。
中でも夏は、「酸味・発酵・ミネラル」を上手に取り入れることで、体の熱を調整し、胃腸の働きを助け、気力を取り戻すことができます。
ここでは、昔ながらの素材の中から、私たち「めぐみの杜」でも大切にしている4つの夏バテ対策食材をご紹介します。
◆梅干し:クエン酸と乳酸菌で、体の中から元気をサポート
「一日一粒、医者いらず」と言われる梅干し。
クエン酸が疲労物質の分解を助け、エネルギー代謝を高めてくれます。さらに、伝統製法の18%塩分の梅干しには、自然由来の乳酸菌が表面に生きており、以下のような働きが期待されます。
- 腸内環境を整える
- 免疫力を高める
- ストレスへの耐性を高める
- 抗菌・防腐作用で食中毒を予防
食欲が落ちているときにも、梅干しの酸味は自然と身体を目覚めさせてくれます。

めぐみの杜では毎年20キロ以上の梅干しを漬けています。堀川の自宅では1年分として8キロの梅干しを漬けています。このまま常温で保存できる梅干しは、防災食としても最適です。
◆らっきょう(味醂漬け):腸にやさしい自然な甘味
らっきょうには、フルクタン(イヌリン)という水溶性食物繊維が豊富に含まれています。これはプレバイオティクスとして働き、腸内の善玉菌のエサとなり、腸内フローラのバランスを整えたり糖の吸収を抑えたりする働きも期待できます。
らっきょう特有の香り成分であるアリシンには、次のような作用があります。
・血液をサラサラにし、動脈硬化や高血圧を予防
・抗酸化作用で、老化や生活習慣病の予防に貢献
・ビタミンB1の吸収を助け、疲労回復効果
・強い抗菌・殺菌作用
発酵によって生まれるラッキョウの硫化アリル成分には、消化を促し腸内環境を整える力があります。
味醂のやさしい甘味
本みりんはもち米・米麹・焼酎で作られる発酵調味料です。精製された白砂糖と違い、ブドウ糖やオリゴ糖、アミノ酸、有機酸などが含まれています。これらは腸への負担が少なく、一部は腸内細菌のエサにもなりえます。
血糖値の急上昇を抑える
本みりんは白砂糖に比べて血糖値の上昇が穏やかで、腸内環境を乱しにくい点もメリットです。
ただし、一般的なラッキョウ漬けには白砂糖が多く使われていることがあり、これは悪玉菌のエサになる可能性も…。

そこでおすすめなのが、味醂で漬けたラッキョウ。
発酵調味料の味醂は自然な甘さとコクを持ち、腸にやさしく、健やかな毎日を支えてくれます。
めぐみの杜では、毎年10キロ以上のラッキョウを漬けています。
原材料は、ラッキョウ・味醂・玄米酢・塩のみです。
◆黒大蒜(黒にんにく):発酵で高まるエネルギー
にんにくを時間をかけて発酵・熟成させた黒大蒜は、ポリフェノールの量が増し、強力な抗酸化力を持つ発酵食品に。
- S-アリルシステインによる血流改善
- 疲労回復のサポート
- 冷房で冷えた体を内側から温める力
一日ひとかけら、手軽にいただける自然の“元気チャージ”です。
◆赤紫蘇ジュース(無糖):ミネラルと酸味で爽やかに
私たちがご提案しているのは、赤紫蘇・味醂・リンゴ酢のみで仕上げた無糖ジュース。
添加物を使わず、赤紫蘇の色・香り・栄養をそのままに楽しめます。
赤紫蘇には:
- クエン酸による疲労回復
- 鉄分・カルシウム・カリウムなどのミネラルが豊富
- 爽やかな酸味で、食欲をやさしく引き出す

冷やして飲むと、体も心もリフレッシュします。
3.夏バテ対策の生活習慣
食べ物だけでなく、日々の過ごし方にも気を配ることで、夏バテはしっかり予防できます。
● 朝のリズムを整える
日の出とともに軽く体を動かしたり、太陽の光を浴びることで、自律神経が整いやすくなります。
● 冷房とのつき合い方
冷えすぎた室内では、足元を冷やさないように靴下やレッグウォーマーを。
また、1時間に一度は外気に触れる習慣を。
● お風呂で内臓を温める
ぬるめのお湯にゆっくり浸かって、体を芯から温めましょう。
特に胃腸が冷えていると感じるときには効果的です。
● 睡眠の質を高める
寝苦しい夜は、寝具を工夫したり、首や足を冷やしすぎないように調整を。
深い睡眠は、心身の回復に欠かせません。
自然と調和した夏の過ごし方を
暑さが続くこの季節こそ、自然のリズムに寄り添い、体と心を整えていくことが大切です。
先人たちが伝えてきた発酵食や自然素材の力には、現代の私たちを守ってくれるヒントがたくさん詰まっています。
この夏は、夏バテを予防するための「食」と「暮らし」の知恵を取り入れて、軽やかに、健やかにお過ごしくださいね。
皆さまの毎日が、元気と笑顔にあふれますように💛