冬の食養生

冬の食養生

#めぐみの杜#健康#健康的#食養生

1月の食養生

〇腎の養生 東洋医学では腎臓の働きだけでなく下記要素も含めています。

腎は「精(生命エネルギー)」を蓄える場所とされ、成長、発育、生殖、老化に深く関わります。
エネルギーの源として、体全体の元気や免疫力、老化速度に影響を及ぼすとされています。

腎はまた、寒さに対応する力や、骨、髪、耳、膀胱などとも関連があるとされています。
骨粗鬆症・髪の成長や質・耳鳴り・難聴・頻尿など

〇冬の食養生のポイント

1. 体を温める食材を摂る

  • おすすめ食材
    • 生姜、ネギ、ニンニク、唐辛子(温め効果が強い)
    • シナモン、クローブなどのスパイス
    • 根菜類(大根、ごぼう、にんじん、里芋、かぼちゃ)
    • 身体を温めるお茶(適量)

2. 腎を養う黒い食材を取り入れる

  • おすすめの黒い食材
    • 黒豆、黒ごま、黒米
    • 昆布、ひじき、わかめ
    • しいたけ、きくらげ

3. 冷たい食べ物や飲み物を控える

  • 冬は冷えやすい季節のため、体を冷やす性質のある食品を避け、温かい飲み物やスープを摂るようにします。
  • 控えたいもの
    • 冷たい飲み物(冷たい水、ジュースなど)
    • 生野菜や果物・デザート(トマト、キュウリ、バナナ、アイスクリームなど)

4. スープや煮込み料理を活用する

  • スープや煮込み料理は体を温め、水分も補給できるため冬に適しています。

5. 冬に不足しがちなビタミンDを補給する

  • 冬は日照時間が短くなるため、ビタミンDが不足しがちです。骨や免疫力を強化するために意識して摂取します。
  • ビタミンDを含む食品
    • 魚類(サケ、サバ、イワシ)
    • キノコ類(しいたけ、まいたけ、えのき)
    • 卵黄

6. 免疫力を高める発酵食品を取り入れる

  • 冬は風邪や感染症が増える季節。腸内環境を整える発酵食品を取り入れることで免疫力を高めます。

7. 適度な脂質を摂る

  • 冬はエネルギーを多く必要とする季節なので、適度に脂質を摂取することも重要です。
  • おすすめの脂質源
    • 魚の脂(EPA・DHA)
    • ごま油、アボカド
    • ナッツ類(アーモンド、クルミ)

〇冬におススメの旬の食材

ひじき…カロリーが低く、食物繊維・カルシウム・鉄・カリウムが豊富

    必ず50度洗い(3分浸ける)

ごぼう…食物繊維が非常に豊富で、水溶性と不溶性のどちらも含んでいる

水溶性食物繊維…小腸、大腸内に張りついて糖質コレステロールなどの栄養素の吸収をゆっくりにする。また、体外に排出する作用もあるため、高血圧、糖尿病や脂質異常症の予防に期待できる。

(午房・長芋・山芋・ワカメ・モズク・昆布・ひじき・オクラ・りんご・かんきつ類・大麦・コンニャク・オートミールなど)

不溶性食物繊維…腸の動きを活発にし、便の嵩を増し毒素などを体外に排出する。

(午房・人参・ブロッコリー・キャベツ・大豆・エンドウ豆・レンズ豆・玄米・オートミール・ナッツ類・しめじ・椎茸・えのき・皮付きりんご・皮付き梨・柿・さつま芋・筍等) 

鉄火味噌…陽性の食材・調理方法で身体を温める。疲労回復。エネルギー補給。心の安定。

〇冬に気をつけたい事

・身体を温める(特に腰回り・首)

・程よい運動

・早寝早起き朝日を浴びる

・程よい塩味と辛味

・食べ過ぎると、春先に不調が来ることも

〇もうすぐ春です

2月3日は立春、暦の上では春になります。

地上はまだまだ寒いですが、地中では春の動きが始まっています。

めぐみの杜にも水仙が芽吹き、梅のつぼみがうっすらと、、、

ひじきに含まれるヨウ素について

1. ヨウ素の摂取過剰が健康に影響を及ぼすため

  • ヨウ素の役割
    • ヨウ素は、甲状腺ホルモンの生成に必要な必須ミネラルです。
    • 適量の摂取は、代謝の調整やエネルギー生産に不可欠です。
  • 摂取過剰の影響
    • ヨウ素を過剰に摂取すると、甲状腺に負担をかけ、以下のような問題が生じる可能性があります:
      • 甲状腺機能低下症(ホルモンの分泌が低下する)
      • 甲状腺機能亢進症(ホルモンの分泌が増加する)
      • 甲状腺腫(甲状腺が腫れる)
    • 特に、ヨウ素を多く含む食品を長期間にわたって大量に摂取すると、甲状腺ホルモンのバランスが崩れるリスクが高まります。
  • ひじきのヨウ素含有量
    • 乾燥ひじきには非常に高濃度のヨウ素が含まれています(100gあたり約5000〜7000μg以上)。
    • ヨウ素の1日の推奨摂取量は、日本では成人で150〜300μg程度(上限値は2000μg)とされているため、乾燥ひじきを少量食べただけでも摂取量が上限を超えることがあります。

2. ヨウ素の摂取量が特に心配される人

  • 甲状腺疾患がある人
    • 甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)の患者や、甲状腺に異常がある人は、ヨウ素の摂取を制限する必要がある場合があります。
  • 妊娠中や授乳中の女性
    • 過剰なヨウ素摂取は、胎児や乳児の甲状腺機能に影響を与える可能性があります。
  • 普段からヨウ素を多く摂取している人
    • 昆布やわかめなど、他の海藻を頻繁に食べる人は注意が必要です。

3. 安全にひじきを食べるためのポイント

  1. 適量を守る
    • ひじきは、適量を摂取すればミネラルや食物繊維の優れた供給源です。
    • 目安として、1回の食事で乾燥ひじき大さじ1(約5g程度を超えないようにしましょう。
  2. 他の食品とのバランスを取る
    • 海藻類全般を取りすぎないよう、他の食品ともバランスをとった食事を心がけましょう。
  3. 甲状腺疾患がある場合は医師に相談
    • 持病がある場合は、医師や栄養士に相談して食事計画を立てることが重要です。

ひじきは栄養価が高い食品ですが、ヨウ素の含有量が非常に多いため、過剰摂取を避ける必要があります。適量を守り、バランスの良い食生活を心がければ、ひじきを健康的に楽しむことができます。

この記事の著者

堀川 一惠

1960年5月6日生まれ。現在は、子供3人、孫4人に恵まれて穏やかな日々を過ごしています。子供の頃から食品添加物や砂糖、化学繊維の衣服が苦手。自分が心地よく生きるために、マクロビオティックや発酵食、長岡式酵素玄米、重ね煮、50度洗い等様々な学びを実践する過程で、55歳を過ぎて、自分に化学物質過敏症や食物アレルギーがあることが分かりました。今では、自然からの恵を感謝して受け取る事で心と身体の健康を得る事が出来ています。

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